鍵の防犯性は何で決まる?

鍵違い数?鍵の強度?鍵の防犯性とは一体何で上がるのだろうか。

鍵違い数について

鍵がなぜギザギザかというと、刻みの深さ・数に合わせてシリンダー(鍵穴)の中のピンが刻みに合わせて収まるようになっているからです。鍵を鍵穴に挿し込むと、鍵穴の中の数個のピンが押し上げられ、それぞれの刻みに収まります。正しい鍵であった場合は、数個のピンの切れ目が全て揃い障壁となっていたものがなくなるので鍵が回るようになります。マンションで隣の家の鍵穴に鍵がささるのは、同じ種類の鍵なのでピンを押し上げることは出来るからです。しかし刻み(鍵山)が違いますので、ピンが揃うことはなく、鍵を回す事はできません。この刻み・鍵山違いが何通りあるかを示すのが鍵違い数です。鍵違い数が多ければ多いほど複雑な鍵山であると同時に、同じ鍵が存在しない確立が高まる・より防犯性が高い事も証明します。複雑な鍵はピッキングも難しいとされていますので、鍵違い数の多いディンプルキーは防犯性が高いです。ディンプルキーはギザギザとした鍵山ではなく、鍵の表・裏に大小の丸いへこみがあります。より高精度な鍵穴であり、手先の感覚だけでは読み取りが難しいこのディンプルキーはピッキングに大変強くできています。また縦横からのピンアクションだけでなく、現在は斜めからのピンアクションを実現するシリンダーもあり、こうなるともはやピッキングは不可能であると思われます。縦横斜めのピンというのはより膨大な鍵違い数を実現でき、今後も鍵業界でこの鍵違い数をより多くする鍵の形状が開発されていくことでしょう。